総長からのごあいさつ

北海道大学校友会創立に際して北海道大学総長 山口佳三

山口佳三

北海道大学校友会エルム 名誉会長
山口佳三(北海道大学総長)

北海道大学に関係する全ての皆様、北海道大学校友会エルムの設立、誠におめでとうございます。これまで設立に関係された多くの皆様方に感謝の意を表しますとともに、これから北海道大学が益々飛躍することを共に望んでいます。

本学の起源である札幌農学校が1876年に開校されて以来、140年にわたる歴史の重みは、これまで本学に関係された全ての方々による英知の結晶であり、これこそが,今後も途切れることなく光り輝く北海道大学の財産です。

これまで、本学は、「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」及び「実学の重視」という四つの基本理念を建学の精神として掲げ、培ってきました。2003年には国立大学法人へ移行するに当たり,これら基本理念の現代的意味を再確認し、それらに基づく長期目標を定めました。

そして,本学は2026年に創基150年という重要な節目を迎えるに当たり,「世界の課題解決に貢献する北海道大学へ」向けた大学改革戦略である「北海道大学近未来戦略150」を作成し,建学以来の基本理念と長期目標を踏まえた大学改革を大胆かつ着実に進めています。

その歩みは、皆様方もご存じのとおり、本学は世界における知の拠点を形成するべく,多くの研究分野にわたる教育研究組織を整備し,優秀な人材を数多く輩出してきました。一方で、組織の充実に伴う所属の細分化が、大学への帰属意識の希薄化に繋がっているという声も聞こえています。

これまで、連合同窓会を含む学部同窓会の大学に果たしてきた役割は大変大きなものがあります。それは本学の歴史にしっかりと刻み込まれているものであり,在学生にとってどれほど大きな価値であったかは言うまでもありません。これに加え,この度校友会エルムが設立され、本学に関係する全ての方々に参加いただけることは、同窓生の連携、親睦、互助、知徳の啓発や、大学への支援強化、国際的な相互理解の促進という視点のみならず、北海道大学への統一的な帰属意識の醸成に繋がるものであり、大きな大学力を形成していくものであると信じています。

本学の掲げる理念・目標は、今後、150年、200年と継続されるものであり、その達成には,本学の持続的な成長が不可欠です。これからの本学の成長を支え,正に礎となる「北海道大学人」という意識が醸成されることで、未来へと続く「知の継続」に皆様が共に参加して頂けるものと考えるところです。

是非とも、北海道大学に関係する全ての皆様が校友会エルムに参加され、大学が自らに何をしてくれるのかを待つのではなく、自らが大学から何を得ようとするのか、その中で大学との接点を見いだし、多くの英知に触れ、大志を抱き、自己研鑽に繋げていただけましたら幸いです。

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